前回と知事選挙との違い





現代書館
web掲示板談話 斎藤美奈子・森達也 第五十二回
http://www.gendaishokan.co.jp/article/W00101.htm

野党連合の統一候補者が、本日、決まりました。もめにもめたあげく、U候補者が出馬を取り下げ、(あとから出てきた)もう一人のT候補者に一本化されました。(私にはとてもそうは思えませんが)「Tは勝てる候補者である」という理由だった。


そもそも宇都宮さんはどこからも支持を得ていないのだから一本化ではない。鳥越が統一候補というだけで一本化したわけではない。まずこれで大きな勘違いをしている。前回とは違うんだよ。むしろ石田純一と一本化しようとしたけど、民進党が認めずそれは失敗した。でも今回宇都宮さんに対して最初からそれはなかった。


至上命令は選挙に勝つこと。そのためには、都知事職に強い意欲をもって準備してきた候補者をつぶしてもいい。そういう判断だったわけですよね。
 最終的に下りる決断をしたのはU氏本人だったとはいえ、そこまで彼を追い詰めたのは誰だったのか。野党の幹部と、野党支持の市民だったわけよね。
「勝てる候補者」って何? 目的は選挙戦に勝つことなの? よい都政をやってもらいたいってことが目的じゃないの?


この人は作家らしいが、最初から考え方がおかしいのが、勝たなければ机上の空論に過ぎない事をまず理解出来ていない。まず勝たなければそれは実現されないのだから。
 今回そこまでもめてないからね。むしろ前回のほうがすごかった。多分前回のことがあるから今回は辞退したんだよ。そう今回と前回でもこれだけ差がある。


野党共闘への通告もなく、先に出馬したのはUのフライングだという意見もあるけど、彼はべつに野党連合の支配下にあるわけではない。なんで、自由意志で選挙に立つことを非難されなければならないのだろう。


そうそれで前回は跳ね除けて出馬し細川に勝って2位になった。だって少なくとも細川より勝てるという見込みがあったからね。何で勝てる候補が負ける候補に降ろされなければとなる。


日本の野党とその支持者は、民主主義とは真逆のことをやったんだと思う。U氏の立候補を阻止し、U氏に投票したいと考えていた有権者の権利も奪った。


みんなが皆、降りろなんて思っていない。こういうのをレッテル張りという。実際降りたのはウツケンさんだからね。だってウツケンさんは取れてせいぜい40万程度でしょ。仮に野党からウツケンさんがそれだけ奪ったとしても200万は超える。一方小池百合子が80万くらい取ったら増田は200万取れないでしょう。だからウツケンさんが降りる必要もなかったし、出てよかった。みんなが皆降りろと思ってるなんて、単なる妄想だよ。


都知事選は戦争かよ。たかだか都知事選じゃないか。


戦争を引き合いに出してるのは斎藤さんだな


それを何? 千載一遇の勝てるチャンスだから、おまえは下りろ?
 自民側は、K候補者の離反を止められず、正規の候補者に投票しろという圧力をかけたが、立候補までは止められなかった。しかし、野党側はどうよ。立候補それ自体を、圧力をかけてやめさせたんだよ。それで「これで勝てる、よかったよかった」とかいってるんだよ。ソビエト共産党かよ。これでは自民党のほうがマシじゃないか。


圧力をかけてやめさせた?ウツケンさんは自分でって言ってたからな。自民党のほうがましなら自民党に入れればいいと思うんだよ。立候補するのも自由どこに投票するのも自由だから、どうぞ自民党がましだと思うなら自民党に入れてください。


前回都知事選のときも、野党側が分裂選挙になって、あのときは私も「Uは下りたらいいのに」と思ったよ。でも、それはひどい発想だったんだって、今回わかった。前回も左派リベラル系の文化人が「下りろ」という記者会見まで開いたじゃない? あれは民主主義にもとるひどい行為だったんだって、改めて思った。


うん、前回のは確かにひどかった。そしてその中にこの人斎藤さんはいたんだよな。この人にこんな事いう資格ははっきり言って全くないよ。


この経緯に疑問を呈する声にも「黙れ」って、民主主義をふみにじってるのはどっちなの? 自民党の改憲草案だって批判できないじゃん。憲法13条の「個人として尊重される」の文言にもとることをやったんだからさ、自分たちで。


この経緯に疑問を呈する人に黙れなんていわないけど、前回の事があるから、あなたに対して俺は言う資格があるな。この件と自民党の憲法草案は全く関係ない。


というわけで、私はもう日本の左派リベラルには何の期待もしないし、野党連合も応援しない。日本の民主主義は今日、死んだ、と思った。たいへん残念です。


俺は消費税増税で裏切った民進党を応援するつもりも信用するつもりもないから、野党連合を元々応援するつもりはないが、それで民主主義が潰れるとは言わないな。勝手に自民党を応援すればいいと思うよ。
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 さてここからが前向きな話。
 まあ今回Uさんの話が出てそのほうが分かりやすいのでUさんの話を。
 先ずUさんは野党共闘の場合、前回の事があるから民進党や生活の党から支持は得られないと感じていただろう。そうなれば共産党が支持するわけがないからどこからも支持が得られない。ようするに誰からも支持を得られないけど、出るといえば前回のように周りがサポートしてくれて、政策の戦いで論争すれば勝てて野党から支持が得られると考えてたのではないだろうか?、だから政策論争をとか密室ではなくと言ったんだと思う。でも今回野党が共同で鳥越氏を選んだからそうはならなかった。これにも批判があるが、このパターン参議院選でもやったよね。都知事選は別とはならないと思うんだよ。言ってしまえば地域自治体の一つだから。むしろ国のほうが大事でしょ。特に自民党の憲法草案考えた時に。
 仮に政策論争して、投票になったとしても、誰が選ぶのか知らないけど、それで選ばれた人を各党がのめるのかってなった時に、飲めないと、結局その政策論争をやる意味すらないよね。それで選ぶ意味もないし。だから参議院選挙のときにあいまいにしたんじゃないのだろうか?そして戦争法案だけの野党共闘になった。(だからシールズとかに憲法変えられようとしてるのに意味あるの?から始まり、民進党は信用できるの?など投げかけた。まあ無視されたけど。)
 結局は野党が共同政策を出して、それを納得してやれる人を選ぶパターンになり、そうなるとどの政策を選ぶかではなく、誰を選ぶか?となる。後は有名かどうか、誠実かどうかという事になる。後各党が共闘できる人かどうか

 根回しと支持を取り付けられてなかったことが今回の最大の問題。どこからも政党の支持を得られないのに、それで国民を納得させられるのかとなる。前回Uさんには共産党と社民党がついてて、少なくとも金の問題で辞職した細川よりはましだし、細川より勝てる見込みがあった。仮に民主党と生活の党がついてても共産党のほうが東京では上。でもその共産党からも支持を得られていなかった、だから前回と今回は違うし、全くの別物になった。

 後野党共闘という流れになってることでも、目測を誤った。すでに参議院選挙でこういう風になってるのはわかってるのだから、参議院選挙の応援演説に駆け回るべきだった。それこそ奥田君並みに民進党の応援に行き、その人が当選すれば、野党共闘でも自主応援・自主投票のようになった可能性はあるし。誰だって応援すらしてもらってないのに何で俺たちだけが毎回応援しなければならないんだってなるでしょ。多分共産党にはそういう意見があっても不思議ではない。しかも前回もめてるからなおさら、わだかまりをなくさなければならなかったのに、前回と同じ手法で戦おうとした。

 先に書いたように出たいなら出てよかったんだよ。それは国民の権利だし、自由だから。ただ前回のような票はもらえないだろうね。だってほとんど支持基盤がないから。前回の支持基盤の60万票は共産党の支持者だろうし。それがごっそりなくなると思わないとね。そして出ても勝てる見込みはない上に、仮に当選しても共産党以外は敵だらけになると思うよ。僅差になるだろうから。そして今回のように出馬を取りやめた事を考えると、敵だらけの都議会で戦えるのか疑問なんだよね。相当圧力があると思うから。そして今回出馬取りやめたというのが現実なんだよね。俺に言わせれば今回これくらいの圧力でやめたのだから、無理だろうなとおもう。
 後前回前々回Uさんを落とした人はとやかくいう資格はないと思うよ、だって2回とも落としたんだから。3回目もでてほしかったとか虫が良すぎるでしょ。

 まあでも俺的には、東京五輪を進める人には納得いかないからな。誠実と言うならなおさら。だって犯罪の疑いがあるのに知らん振りすると言うことだからね。自ら率先して疑いを晴らすべきだし晴らせないなら辞退すべきだよ。まあ勝てる候補者で、東京五輪は疑いを晴らしてからと言う人がいないとね。鳥越氏は一応アンダーコントロール持ち出して白紙だかゼロベースと言ったけどね。

















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